「ジャンプSQ.」の購読をやめました

2007年の創刊以来付き合ってきた「ジャンプSQ.」だが、今年から定期の購読をやめることとした。 面白いと感じる連載漫画作品が少なくなったこともあるが、それより顕著に「方向性が変わってきた」と思わされるところが多くなってきたことが大きな理由だ。 つ…

アニメーション放送は、首都圏一極集中化の時代?

2017年夏季(7月)放送開始のアニメーション作品情報が、GIGAZINE,AV Watchからも出揃ったので(実際には「うずらインフォ」から事前収拾してます)、レコーダーの予約当番表を作成しているところ。 で、このクール、関西圏の地上波ネットのない番組が、過去…

今さらの、前前前世「君の名は。」

やっと見てきた(笑 作家性を捨て、それ以外は新海誠の全力を尽くしたのが本作だった。 新海誠監督と言えば、小難しくて作家性が強くよく言っても私小説的。 広く巷で受け入れられそうな作風ではなく、「プロジェクトA」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー…

クリスマスイブイブに「この世界の片隅に」を見てきた

既に語り尽くされていることだが、太平洋戦争を戦争に疑問を持ったりなどするインテリゲンチャではなく、巻き込まれていってしまう庶民の視点から、淡々と描いていることが、本作のキモ。 こうの史代氏の筆致を活かし,片渕須直監督によって徹底的なロケハン…

バイク乗りのことはわからん「ばくおん!!」

バイク自体が世間一般では下火なので、それに「まんがタイムきらら」系キャラクターを被せ掲載二こぎ着けたであろう漫画が原作。 バイクの蘊蓄は専門外のため、除外。 スズキいじりとか、蚊帳の外なのだった。 原作からしてそうなのかも知れないが、「バイク…

意外に見れた「SUPER LOVERS」

男子が「キャッキャウフフ」する女性向け漫画のアニメーション化。 キャスティングも演出も「それ」を潔く狙い、ある意味万全。 逆に、ストーリーは「あってない」ようなもので、深く突っ込んで考えると負けである。 ただ、このようなものとしては、演技や演…

第3話以降失速「ジョーカー・ゲーム」

佐久間中尉(と言うか、関智一)がヒューチャーされる「ジョーカー・ゲーム」(前,後編)と、それ以外では「別物」だった。 世界観を提示する意味や、様々な仕掛けなど「ジョーカー・ゲーム」(前,後編)は、日本発のスパイ作品として、出色の出来映え。 …

岡田麿里氏のイタさ全開「キズナイーバー」

オリジナルとのことだが、オリジナリティー不明の既視感ある設定。 全員が「岡田麿里氏の子」とわかるイタいキャラで、こいつらがそのまま突っ走るのだ。 そういうのが受けていた時代もあったが、ボクはずっと嫌いである。 これで、作画や劇伴がB級臭漂うも…

兎に角、演技がうざい「あんハピ♪」

京都アニメーション以外が、京アニ風に動き,若手の声優さんに京アニ風の演技スタイルを強いると、うざったくて見づらくなるものなのだと、実感するヤツだ。 ヒロインたちがそれぞれに「不幸」を抱えるスタートからして、絵柄違い重いテーマを内包しているこ…

「文豪ストレイドッグス」

KADOKAWAが仕掛ける、小説家名を借りたダークファンタジー。 これ以後、小説家の名前を借りたBL要素込みのものが出ているが、公式というか表でやったもののはしりと考えて良いのカナ? 中二病設定満載で、それを衒うことなく展開。 男性声優の声を聞かせるこ…

作者にとって、またも残念...「双星の陰陽師」

「鋼の錬金術師」ヒットを受け、「兄弟+ファンタジー」で集英社が実績ない加藤和恵に描かせたのが、「青の祓魔師」。 「青の祓魔師」の二匹目のドジョウを狙い、助野嘉昭氏に描かせたのが、「双星の陰陽師」。 ボクは、そう「勝手に」理解している。 助野嘉…

「聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ」

「任天堂の倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」でおなじみグリーによる、ソーシャルゲームが元ネタ。 ゲームの販売促進の位置づけとは思われるが、「ケロロ軍曹」の近藤信宏監督を据えると聞いて、少しは期待したのだが... 何というか、サ…

毒を昇華しきってない「くまみこ」

かわいい絵柄+しゃべるクマ。 様々なギャグを乗り越えてきたボクは、この程度で、不意打ちなど食らったりしない。 田舎に対する毒吐きだったり、都会志向へのイヤミも感じられ、「個人的には」そのスタイルに好感は持った第。 アイヌに関しちょっときつい表…

「田中くんはいつもけだるげ」

Aパートだけで、「完全な女子目線」を意識した。 スクエニでも、月刊少年ガンガンではなく,このところの月刊Gファンタジー系。 荒川弘でなく、(ジャンルは違えど)枢やな。 もう、語る言語そのものがボクと違うので、良さがわかりません。 巷で面白いと評…

ただのパクリ「甲鉄城のカバネリ」

「蒸気機関が発達した極東の島国」って、「サクラ大戦」?*1 「なんか襲ってくる絵面」あたりは、「進撃の巨人」。 って、スタッフは「進撃の巨人」のままで、ノイタミナ枠へ横滑り。 オリジナルと言いつつ、アニプレックスも「進撃の巨人」のヒットを横目で…

流石のボンズクオリティーだが...「僕のヒーローアカデミア」

ボンズ制作で「特別な力を持った子が、それを磨くために学校に通う」...と概要を書くと、「ソウルイーター」が想起される。 集英社系列のヒーローものと言えば、最近では「ワンパンマン」だ。 作画は相変わらず「ボンズは凄い」と思わされるが、それ以外に堪…

前作よりのアップデートが少ない「マクロスΔ」

「マクロス」シリーズ、大きな流れで書くと「超時空要塞マクロス(1982年)」→「マクロス7(1994年)」→「マクロスF(2008年)」→「マクロスΔ(2016年)」になると思う。 で、「マクロスΔ」。 こいつは、「マクロスF」の高精細版以上になり得ていない。 設定に新味は…

変わらず、高校野球を描く頂点「ダイヤのA 〜Second Season〜」

スタッフは変わらず、なれ合う印象もなく、いい意味で安定してきた。 ここで書いているとおり変わらずスバらしいものだ。 原作がそうなので仕方ないのだが、映像で見ると、更に「落合コーチは、ホントウに要るのか?」との疑念もわいてきて*1、彼の立ち回り…

休載に追い込んだこと悔やまれる「ワールドトリガー」

「HUNTER×HUNTER」や「うえきの法則」タイプの、「トリガー」を扱っての異能頭脳バトル戦漫画が原作。 能力の活かし方や,FPS風なマップの攻略戦など、キャラクターたちが裏をかき戦う描写が緻密で、グイグイ引き込まれる傑作だ。 作画が今ひとつなところあ…

詰まるところ竜頭蛇尾「おそ松さん」

頂点は、パロディーが行きすぎ「やらかした」第1話。 これが問題になって以降、萎縮したためか「しょうもないネタ」が多くなり、笑えない場面が多数。 当たり外れが大きいではなくて、小当たりと大ハズレの繰り返しとなり、あとは男性声優陣の人気頼みに。 …

高いレベルは持続できなかったが「赤髪の白雪姫」(2ndシーズン)

「一期」はかなり見せるモノとなっていたように思うが、二期では少々ペースダウン。 ヒロインが、テンプレートなお姫様扱いされてしまい、芯があり且つ自立している性格がぼかされてしまった。 利害関係複雑になり、整理してもしきれない状態になってしまっ…

「ルパン三世(2015年版 第4シリーズ)」

多分、イタリアの需要*1で制作された、テレビ新シリーズ。 現代の技術で制作されたルパンのOPを見ただけで、ほほが緩む。 ルパンのジャケットがブルーに変更されたことに象徴される通り、第2シリーズの影響を強く受けたテレビスペシャルとは異なる演出が施さ…

「ハイキュー!!セカンドシーズン」

ほぼ前半は、世界観の深掘りや登場人物の背景の説明。 原作では、キャラクターの深みを出す作業になるのだが、これをそのママ映像化するべきかは、意見が分かれるところだろう。 放送が決まった際が深夜枠への移動を疑問に思ったが、スタートがこの地味さで…

視聴は惰性「デュラララ!!x2 結」

「夏目友人帳」シリーズと共に、新制作スタジオ「朱夏」の資金繋ぎのために制作されたシリーズ続編。 生まれが悪いものは、育ちも悪い。 ストーリーは迷走。 収束させるつもりがあるとは思えない、新キャラクターの投入。 コアなファン以外はは積極的につい…

「だがしかし」

駄菓子への愛情、その一点で作られている漫画のアニメーション化。 ヒロイン・枝垂ほたるの駄菓子への偏愛ぶりを竹達彩奈サンが怪演。 これまで、「上手くない」とか「合ってない」とか散々なことを書いてきた当ダイアリーだが、「けいおん!」以来の復活の…

先が気になりすぎた「僕だけがいない街」

このクールで、最も先の展開が気になって仕方なかったのが本作。 このところ録画したものを後追いで視聴しているんだが、我慢しないと、これだけ先に消化してしまいそうな勢いだった。 犯人が誰か?とかではなく(本作で、そこは、実はどうでもいい)、見る…

役目は十分果たしている「ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション」

PSO2の販促なれど、学園ものとしてスタート。 ハナから「このゲームいいぞ」との押しつけがなく、寧ろ、イツキとリナの関係に重きを置いた点がマルだ。 清雅学園以外の、PSO2プレーヤーのキャラの立ち具合も良かった。 というか、学園のキャラを担当した声優…

紛う事なきオトナの味「昭和元禄落語心中」

昭和初期の落語界を舞台とした、人情恋愛もの。 主に落語を演じる三人が、それなりに落語を勉強されてきたためか,そういう演出の主旨あったためか、落語成分高いが、これはおまけに過ぎない。 「じょしらく」と同程度の扱いのハズ。 落語界に失礼あってはと…

柔らかな演出が響く「灰と幻想のグリムガル」

意欲作が続くTOHO animationが放つ、異色演出の異世界ファンタジー。 調子に乗っての失敗、パーティー内の人間関係やクエストへの思いなど、美麗な映像と柔らかな演出・劇伴で綴られていく、異色の一作。 ある意味、細谷佳正サンの声あっての企画とも言える…

「GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」第2クール

破天荒自衛官と異世界娘のハチャメチャで引っ張りきった1クール目と比べ、おとなしめ。 伊丹くんが公務員のような立ち回りをしたり(そうなんだけれど)、自衛官の誰もが特地での火器使用に躊躇するなど、(原作からかも知れないが)各所に配慮しまくったよ…