「C」は、ご時世を読み間違えて

 作ってしまった感がある。
 一年と少し前くらいから、一部の経済ヒョウロンカを中心に「2011年から景気が上向く」説が唱えられはじめたのと、本作が企画された時期は符合するのではないかな?
 
 つまり、「金を使うのは美徳」なバブル真っ盛り時にフジテレビがやってきたことを、少し形を変えて、また出してきた感じ。
 僕はこの方向性は、東北地方太平洋沖地震が起こったことで潮目が変わり、ダメになったのではないと解釈している。
 
 今や、日本に住む一般人とって「投資する」なんて概念は、「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」以上に非現実なのだ。
 それを、「やりとりする」なんて切り口は滑稽。
 しこたま給料をもらっているテレビマンに、それはわからないんだろうな。