2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「鬼灯の冷徹」

最初にキャラクターデザインを見たとき、「これは原作と違う」印象だった。 で、上手く料理できないのではないか?との懸念が生まれたのだ。 しかし、それは良い方向に裏切られた。 萌え路線ではないので大きく受けることはなかったが、快作だと思う。 架空…

競技へのリスペクトが足りない「黒子のバスケ」2期

アニメーションを作る側の問題ではなく、原作そのものがそうなんだろうが、霧崎第一高校戦などを平気で描写してしまうあたりが、「黒子のバスケ」の世界はバスケットボールへの愛が足りないと言うべきかと... 基本的に色物と割り切ってアニメーション製作に…

オシャレで楽しいじゃんよ「スペース☆ダンディ」

理不尽なスペースファンタジー&ギャグのアニメーションは、「ギャラクシーエンジェル」の流れを汲むのもノ。 一話完結形式で各話が他のどの回ともリンクしていなかったり,ぶっちゃけありえないバッドエンドがあったりと、世界観を共有しつつ自由奔放にやり…

原作にないシナリオの整理が秀逸「ウィッチクラフトワークス」

ウィキペディアさんのあらすじも適当に書かれているとおり、原作は月刊の「good!アフタヌーン」誌上で追うと、とても本筋が追いにくい構造なっている。 これを水島努監督が自らシリーズ構成も担当し、再構築を図ったのが本作。 言うなれば、原作にかなり近い…

バランス感覚がいい「未確認で進行形」

四コマ漫画原作と聞いてはいたけれど、そのような印象を全く持たせずに、きちんとストーリーが展開していた。 本作では謎な設定がいくつかあるのだが、そこを敢えて説明せずに進めてしまったところも、却って収まりを良くしたのではないかと思う。 事前のシ…

「中二病でも恋がしたい!戀」

「作るのを頑張った」ことは認めるし、破綻があったのではないんだが、一期からさらに映像作品としてバランスが崩れていた。 親和性があると言いがたい「中二病」と「恋」がテーマの本作、タイトルに「恋」が二度出てくるように、ストーリーの軸足をヒロイン…

キャスティングが狭めた方向性「ノラガミ」

ボンズだし、基本的に安定した作られ方をしていた。 蠃蚌とやらがフューチャーされてくるまでは、全く問題なかったのだ。 ただ、この辺から物語は歪な形で進み出し、引っ込みつかない事態に陥ってしまう。 どちらが後先かはわかりかねるが、神谷浩史と櫻井孝…

清くなく?正しい青春譚「のうりん」

ほぼ同時期に掲載が始まった「銀の匙」とは異なるタイプの、農林畜産系を原作に持つアニメーション。 アチラが、テーマを重くとらえのに対し、「のうりん」は軽やかにすり抜ける。 とりわけ逃げているのではなくて、これが持ち味なのだ。 これを、SILVER LIN…

作画がぁ。。。「ウィザード・バリスターズ〜弁魔士セシル」

「MEZZO −メゾ−」以来久々の、梅津泰臣監督オリジナル作品(実質)だ。 もとよりクセ強い作風だから万人受けするとは思ってないし,それを願うべくもないのだが、それを差し引いても期待外れの箇所が多くあり、残念だった。 特に、徐々にクオリティーが下が…

やわらかな描写が秀逸「いなり、こんこん、恋いろは。」

これ、KADOKAWAでも、富士見書房系の枠組みで作られたと推察する。 過去の作品を振り返ると枠組みを考えるだけで「地雷臭」がしたのだが、存外と書くと失礼になるけれど、ほぼ完璧だっのではないか? 少しずつ良くなっている認識はあったが、ひとつ大きく飛…

安定していた「マギ」二期。

見始めてすぐに、前作から「ほぼ作り方を変えていない」点に好感を持った。 一期を未見だと「マギ」の世界観になじみにくいところから入っているとは思うが、その分、そぎ落として作られている感触があるのもマルだ。 中盤以降、ほぼマグノシュタットにまつ…