原作にないシナリオの整理が秀逸「ウィッチクラフトワークス」

 ウィキペディアさんのあらすじも適当に書かれているとおり、原作は月刊の「good!アフタヌーン」誌上で追うと、とても本筋が追いにくい構造なっている。
 これを水島努監督が自らシリーズ構成も担当し、再構築を図ったのが本作。
 言うなれば、原作にかなり近いが原作にあらずって形になるのだが、逆に「ウィッチクラフトワークス」の理解を深めたり,今後続刊を読み続ける導入としては適当な作りになっており、良いアニメーション化の一例と考えられる。
 
 多少、KMM団のキャラが立ちすぎているところはあるものの、恐らく、ここは水島努監督の肝いり*1で、むしろ主役ふたりの演技力が不足していると解釈。
 正直に申して、これだけの声優さんを揃えられるのなら、「あの方をあそこにはめた方が...」と妄想もよぎるのだが、そこはオトナの事情があるのだろう。
 
 そんなところもあって、良作とは書きにくい。
 ただ、これはこれで、大変良かったと思える作りなのだった。

*1:このようなタイプのキャラクターを弄るの、お好きですからね。