強くなるプロセスの描き方に感心「ベイビーステップ」

 初見では、テニスをプレイしている場面の動きに違和感がありまくり。
 NHK教育のいい枠で放送される作品なのに、これはどうか?と思った。
 
 第一印象を覆したのが、主人公の丸尾君が強くなる課程の描かれかた。
 恐らく、原作由来のものを映像化する際に再構築したんだと推察するが、この理論が(テニスをプレイしたことがないので、真偽はわかりかねるものの)とてもすんなりと入って来る。
 原作が少年漫画なので、ライバルたちがトンデモ設定だったり、突っ込みどころは多くあるけれど、流せる範疇なので問題ない。
 
 脇(なのか?)の寺島拓篤さんや寿美菜子がいいフォロー役になって、役者さんのバランスもいい感じに取れていた。
 ただ、SEに関しては、手抜きと思われる場面もあり、音響面で残念だった。
 
 不満点と言えば、作画が乱れると書くよりは「されていない」箇所があって、昔ならばOKだったと思うが今ではどうよ?と思われる場面あり、コレも残念。
 
 兎も角、見入るアニメーションとしては、この時期では「ダイヤのA」と互角。
 これを持って来たNHKは「素直に凄い」と言わざるを得ません。
 素晴らしいです。