「Fate/stay night [Unlimited Blade Works] 」第一クール

 ufotableが「Fate/Zero」のあとにUBW版とは言え「Fate/stay night」を映像化すると聞けば、スタジオディーンに喧嘩を売るんじゃあなイカ?と穿ってしまったのは事実。
 「Fate/Zero」の作風に寄せヒロインを凛に固定,士郎との物語を核に据えたプランは良い割り切りで、初見でもストーリーに入りやすかったと思う。
 12話のエンディングで、「Fate/stay night」のOP「THIS ILLUSION」を流されたのは、リスペクトあってのものと推察。
 多くの面で、生まれが良いアニメーションだったと思う。
 
 残念だったのは、「Fate/Zero」でも書いたが、第一作の「Fate/stay night」からキャストを引き継いでいるため、年月が経ってキャストの巧拙でバラツキが大きくなってしまったこと。
 衛宮士郎役(杉山紀彰さん)の劣化による、遠坂凛役(植田佳奈さん),アーチャー役(諏訪部順一)との格差は致命的で、このストーリープランの大きなマイナス材料となっていることは、否めない。
 
 全体のバランスなどについては、最後まで完走してからとしたい。