「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」

 題材がコンピューター(しかもOSなど)にまつわるもので、地味。
 これをアニメーション化する理由が見当たらないほどだが、その上に演出も地味で淡々と進む。
 神戸守監督が、そういう作風を好む方で、ボクが代表作を思っている「エルフェンリート」でさえ、猟奇的なところを見せつつもその淡々とした作りであって、そこが奏功したと思っている。
 
 つまり、これはこの原作をこのスタッフでやると決めた「枠組み」決定の段階で、マチガイが起こったのではないかと。
 「四月は君の嘘」やオタク系に振った「冴えない彼女の育てかた」の成功を受け、2015年中にノイタミナ枠で違う路線での成功を目論んだと推察するモノの、小説からのアニメーション化を手がけるにしては、練り込みが甘いと言わざるを得ない。
 
 ...ということで、視聴中止です。