第3話以降失速「ジョーカー・ゲーム」

 佐久間中尉(と言うか、関智一)がヒューチャーされる「ジョーカー・ゲーム」(前,後編)と、それ以外では「別物」だった。
 世界観を提示する意味や、様々な仕掛けなど「ジョーカー・ゲーム」(前,後編)は、日本発のスパイ作品として、出色の出来映え。
 それ以外は、Production I.Gの演出力,作画の素晴らしさが反映されて平均以上とは思うが、手放しで讃えるほどでもない気がする。
 
 イケメンばかりの布陣故、また、商業的な配慮もあると思うが、何をやっても細谷佳正,何をやっても梶裕貴の演技となってしまう彼らの起用は、おそらく原作通りであろうストーリーの失速と連動して目立ってきてしまっていて、没入感を薄める一因ともなっている。
 
 続きありそうな終わり方をしていて、ヒット続かぬKADOKAWAとしては何とか続編をとの考えだろうが、ちょっと厳しいかもしれない。