「こんにちはアン」

 流石、世界名作劇場を連綿と制作してきた、日本アニメーションの底力と言うべきかなぁ。
 子供向けの作品として、素晴らしい出来でしょう!
 大人も、勿論、楽しめる。
 「赤毛のアン」本編に繋ぐ物語故、結末がわかっているとしても。
 
 そして、アン・シャーリー役の日高里菜の感情表現が、とても印象的。
 作品の魅力を、さらに際だたせている。
 乗りうつっているのではないかと、思わされるほど。
 日高里菜で、「赤毛のアン」のリメイクを提案したいくらいだ*1
 
 難癖をつけるのは気が引けるほどの作品だが、敢えてひとつだけ述べるとすれば、原作由来だけれど、物語が起伏に富みすぎていること。
 短期間にイベントが詰め込まれた印象が強く残るのだ。
 大人の事情で3クールなのだろうが、一年で丁度良い感じだった。
 または、シナリオで工夫が欲しかったところ。
 
 それにしても、このような子供に是非見せたい良作が、ある程度裕福な家庭しか見れないBSフジのみの放送なのは、もったいない。
 ぽつぽつとUHF局へ展開されているので、そこに期待したい。

*1:宮崎駿高畑勲に勝てるのか?という話は、ここでは横に置いておくとして。