様々な意味で深みに欠けて「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」

 極端な書き方になってしまうかも知れないけれど、「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」は、雰囲気を作り上げることに失敗している。
 
 画と音響が合っていないのだ、たぶん。
 作画が一部崩壊しているなどと言われたが、こちらは「数百年生きているヴァンパイアの女王」を中心とした世界観は、一部*1をのぞき出せていた。 
 
 でも、音楽が軽すぎるんだ。
 また、ミナ・ツェペッシュで主役をはる悠木碧にも、数百年を背負う重しのようなものが感じられない。
 上手い方だとは思っているけれど、見得を切る台詞に迫力を感じないのだ。
 
 flyingDOGとの、楽曲タイアップの制約があったのかも知れない。
 が、「月詠」以降で、新房昭之監督一番の駄作と言わざるを得ない。

*1:第一回の演出は、最低であった。。。