更なる脚本の練り込みを希望する「閃光のナイトレイド」

 「アニメノチカラ」枠の前作,「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」と比べればマシになったと思うが‥、タイトルの通りの感想。
 序盤の世界観を見せるところまでは改善の跡が見て取れるんだけれど、そのあと、まぁ、話が転がらない,転がらない。
 オリジナル作品に限らず、大まかに全話でどのような物語を紡ぐかを決め、そこから各話へ落とし込み、バランスを調整するものだと思うのだけれど‥。
 サラッと描写すればよい挿話にまるっと一回を費やしたり、Ustreamの「だだ漏れ」を見せられている印象を持たされる。
 
 声優さんの選択も、適切ではない*1なぁ。
 ベテランの方を引き合いに出した方が差し障りがなさそうなので、例えば、機関統括者役の大林隆介さん。
 「機動警察パトレイバー」の後藤隊長を演じていた当時なら、煮ても焼いても食えない役でピッタリだったのだけれど、今はそれなりに年を重ねておられ声質が変わっている。
 
 子細なことの積み重ねなのだが、成果物として今ひとつになってしまった。
 皆が飽きっぽくなってきた今、三つめで捲土重来となるか、これも難しい。

*1:上手,下手とは、別の話としてだ。