普通(決して良い意味で使われない「普通」)「Angel Beats!」

 いきなり、エロゲーシナリオライターが、1クールアニメ全編にわたり脚本を任されるのは、異例だ。
 本音のところ、ストーリー構成が崩壊するのを笑いものにしてやろうと意気込んで?見ていたのだけれど、いい意味で裏切られた*1
 「Angel Beats!」、普通に見れます。
 
 崩壊を嫌いすぎたためか五話ほどで何となく結末が読めてしまう普通のシナリオとか、お金がかかっていそうだけれど普通な作画とか、そんなとこも普通。
 風呂敷は広いのだけれど、キャラたちの「反抗」は小市民的で普通。
 でも、視聴し続ける気にならないなどと思わせることは、全然ない。
 
 シナリオに散りばめられたイベントや,各登場人物の構成要素に、オリジナル要素が皆無なところは、多少残念ではある。
 例えば、4月開始のアニメでは、先に挙げた「WORKING!!」や「荒川アンダー ザ ブリッジ」が、「こいつら、このあと何をしでかすかわからねぇ」的なドキドキ感を与えてくれたが、それと対極に位置すると思う。
 
 このソフトを万単位で売るアニプレックスの宣伝プロデューサー、辣腕です。

*1:世間では「葉鍵」と一括りにされること多いが、僕はLeaf派でKeyは好ましく思っていないとか、そんな事情は差し置いて。