原点回帰で復活「ハートキャッチプリキュア!」
シリーズ構成を成田良美が担当していた時期、「プリキュア」シリーズは大人に向け作られていた。
大人といっても大きなお友達ではなく、オモチャを買う財布を握る子供の親に向け、「このように教育的なお話をしていますから」という、免罪符?的な作り方だ。
ソイツがあまりにヘタだったから、伸び悩んだのだろう。
しがらみのない「おジャ魔女どれみ」チームが、大人が見ても耐えうる作りの「プリキュア」を再び作った、それが「ハートキャッチプリキュア!」。
まともに作っているだけに、物語の骨格はかなり暗く重い。
それをなぎ払う、来海えりか/キュアマリンを生み出したことが、成功の要因ではないかと思っている。
もともと演技の振り幅がない水樹奈々がメイン、ゆりさんに至っては最後まで重い物を背負わされる宿命にあるので、えりかの扱いはぞんざいに見えるようで細心の注意が払われていた。
僕は「ふたりはプリキュア」無印の次くらいのモノだと思っている。
まあ、無印は、初めての衝撃以上のものがあったので、これは別格。