「ブラック・ラグーン」#28 Roberta's Blood Trail - Oversaturation Kill Box

 んん?
 この巻に入り、"El Baile de la muerte"編の解釈に、違和感を覚えた。
 メコン川を上る前までのロックは、レヴィがの語る通り「頭がお花畑で」,「身の丈に合わない博打を打っている」状態だった、と思っていた。
 が、ここでの絵と台詞の調子では、その前にロックは「悪党になっている」。
 ファビオラがロックに投げつける、「他人の命をベットするくそ野郎」ってセリフは、トドメに唐突に出てくるイメージなのだけれども。。。
 過去のエピソードからの流れで、レヴィ視点で事を見てしまったのは否定しないが、ニュートラルからファビオラ寄りで描かれているなあ、と。
 
 いや、片渕監督と広江礼威氏は十分すり合わせた上で映像化しているだろうから、原作を読んだ時の自分の解釈がずれてたのかも。
 
 バラライカや張が思いの外影が薄い*1分、この巻はダッチが締めてくれる。
 「これで、正式な〜」辺りのセリフは、痺れる。
 その辺の演出のバランスは、相変わらず冴えてるので、締めに期待したい。

*1:彼女らは、語りすぎるとよくない。いや、バラライカはよく語るが、ここでは感傷的に語りすぎ。