上質なホラーサスペンス「Another」
これは、ストーリーに引き込まれた。続きが気になって仕方なかった。
一話たりとも無駄なところはなく、きめ細かな作り込み。
小説風で、アニメーションでは一般的でない登場人物の語り口調が当初は気になったが、途中からむしろリズムを刻むようで、心地よいくらいに感じた。
唯一いちゃもんをつけるとすれば、音楽制作がランティスだったため、劇伴が高音も低音もスカスカの低音質だったことか*1。
他の音響部分は、頑張っていたのだけれど...
いとうのいぢの絵を初めて動かしたのは「灼眼のシャナ」だったが、いとうのいぢの絵で良かったと初めて思わせてくれたのが「Another」だ。
キャラクターデザインと色彩設計が、良くリンクしていたおかげだろう。
P.A.WORKS制作のアニメーションは、これ迄「富山で作っているから」大目に見てもらってうけていた*2ところがあったが、本作でやっと独り立ちできたといったところ。
しかし、上記の作り込みは水島努監督指揮によるところも多いと思われる。
次作が正念場かな