目新しさない「坂道のアポロン」

 んん、女性向け漫画が原作なので、そちら方面では新しいのかも知れない。
 が、例にを挙げればきりがない程、男性向けには結構あったような骨格だ。
 そこで、音楽ものなら伝家の宝刀「菅野よう子」を抜いたようだが、宝刀過ぎて、余計に原作の(僕が感じる)薄さを際立たせてしまった。
 そんな塩梅だ。
 
 演出のコントロールとか,音響は優れている。
 特に音響は四月クールに放送されたアニメーションの中でも屈指と思えるのだが、冒頭に述べた部分が故に残念である。
 
 尤も、「ノイタミナ」枠は一般女性向けに振っているという当初の主旨を考慮すると、ターゲット層向けにはアリなんだろうとも思う。
 最近アニメオタク層に寄ったものが多かったため、忘れがちであったが、それならば、僕と相容れなくとも仕方がないところである。