パワーアップ!「ゆるゆり♪♪」

 各キャラクターの個性をすくい上げるのが上手いのか、「みつどもえ」シリーズ同様、太田雅彦監督は「ゆるゆり」シリーズも二期になって更に脂がのった印象を受けた。
 「ゆるゆり♪♪」の場合、ごらく部と他のキャラクターの入り混じりが激しく、一期を見ているか原作で予習をしておかないと「何が何だか」となるところも。
 そのくらい話を凝縮してテンポを保っているから諸刃の剣だが、そこがとてもいいのだ。
 ただ、大室家成分が、ちょっと多いかも?
 
 キャラクターのつかみ方の優れたところは、完全オリジナル回の11話「時をかけるあかり」に現れている。
 これが最終回でも良かったと思わせる内容だった。
 そうしなかったのは、最後に全員登場する回を作りたかったからだろう。
 
 流石に原作ストックがなくなってきたのだが、速筆家なもり先生なので、いつの間にか三期の準備が出来てしまうかも知れない。
 それを期待させるだけの、勢いがあった再アニメーション化である。