「超訳百人一首 うた恋い。」

 百人一首の現代的解釈が、ここまでおもしろくなるとは予想しなかった。
 事前には、見切る気満々だったからなあ。目から鱗
 この時代、在原業平小野小町が絶対的スターなんだが、彼らにまつわる物語はやっぱり輝いていて、とてもヨロシイ。
 彼らなどを纏めて前半にやってしまった分、後半が尻すぼみにはなってしまったが、つかみをキチンとしておかなければ後に繋がらないので、美味しいところを先に出したことを責めることは出来まい。
  
 言葉が重みを持つ作りだけに、演出と役者さんの関係は大切で、その部分に手が尽くされているように感じられたのも好感。
 ただ、潘めぐみ、アナタだけはダメだ...
 この中に入ると、何枚も劣るところを露呈してしまっている。
 逆に、寺島拓篤さん(藤原行成)は、目立って良かったかと。
 それほど見せ場のある役所でもないけれど、地味ながら良い印象が残った。
 
 当地では「ちはやふる」が終わってすぐ「超訳百人一首 うた恋い。」の放送が始まったのも、タイミングは良かったかも。
 和歌繋がり...そう言う「流れ」も大切なのだ。