「好きっていいなよ。」

 女性向けのこのタイプの漫画は、ふたりの関係が落ち着くまでの課程を身悶えしながら読むのが作法(と、僕は解釈してます。)だから、その点で、上手くできてるなあと思う。
 ふたりの距離感が絶妙に演出されてて、それを声優さんが演じきってる。
 茅野愛衣さんは、また一段ステップを上がったでしょう!*1
 
 13話がちと余分だったんぢゃないかとも思うが、それより残念だったのは、原作未読なので何ともよういわんのだけれど、中盤から終盤まで北川めぐみとめいのダブルヒロインにしてしまったこと。
 いや待て、「マクロスF」だってダブルヒロインだったけれど成功しただろとの突っ込みもあろうが、あちらは2クール25話。
 サイドストーリーを補強する、尺の余裕をそもそも持ってる。
 実質12話の「好きっていいなよ。」では、めぐみを描いている間、めいは消えてしまう。
 そんなバランスになってしまうから、本筋がおろそかな印象が出てくるのだ...
 
 細かいところをつついたけれど、普通に見ることをお勧めできる作品だ。
 って、こんなに遅いタイミングで書いても、意義は薄いのだけれど、この流れは、もうちょっと続くんぢゃ。

*1:櫻井孝宏さんは、できてアタリマエの認識。