出来が斑模様な「キューティクル探偵因幡」

 僕の解釈が間違いでなければドタバタコメディの範疇に入ると思うのだが、残念ながらネタが半分くらい滑っている。
 漫画原作で面白くとも、声に出すと途端につまらなくなる場合も世にはあるので、取捨選択がなされるべきであったかと思う。
 
 役者さんは達者な方を揃えているものの、いい感じに勝手にやって貰っているようなところがあって、コントロールが効いていないように思える部分が散見される。
 それためか、場面転換などの際に、ぶった切られた感が与えられることも多く、惹かれた場面があっても、興ざめになってしまうことも少なくない。
 
 誰がどこで、ビシッと決めるかが不明確だったのではないかな。
 または、その任にあった人が、仕事をこなせていなかったのか?
 
 原作力も不足していたとは類推するが、それだけではない、多くの不具合を抱え込んでいたようにも見受ける。
 2013年スタートのアニメーションがこれとは、誠に遺憾である。