「ビビッドレッド・オペレーション」は本意だったのだろうか?

 角川書店が「ストライクウィッチーズ」で成功したから、アニプレックスも同じようなモノでひと山当てたいてな算盤勘定が透けて見える。
 それも、「ストライクウィッチーズ」と同じ高村和宏さんに監督を依頼しているから、話はややこしい。
 
 考証の深さや,バックボーンとか、作り込みのレベルが相当に違っているから、「ビビッドレッド・オペレーション」の方が薄っぺらく感じてしまう。 
 コンセプトが「ビビッド」だから派手なキャラクターカラーを与えたことも、色彩設計に制約を生じて、画作りが苦しくなったように思う。
 特撮の戦隊物なら兎も角、ヒロインの色ってのは、「プリキュア」シリーズや「魔法少女まどか☆マギカ」を見ての通り、本来、注意深く設定されるべきものなのだ。
 そんなこんなで、お金意外に高村監督がこれを受ける理由を思いつかない。
 何故、「ビビッドレッド・オペレーション」を受けられたのだろう?
 
 佐倉綾音さんに、「ストパン」の福圓美里さんほどの絶対的なヒロイン力もない。
 少女の群像物としては良質だった「ガールズ&パンツァー」のすぐあとに放送開始となったのも、間合いが悪かったのではあるが、どこを切り取っても「ビビッドレッド・オペレーション」を見続ける理由がないのである。