「ガールズ&パンツァー」

 「ガールズ&パンツァー」でまず惹かれたのは、戦車の乗員視点からパンした3DCGの作り込み,そして、戦車が爆走したときのCG処理だ。
 本作のCG処理は、ツルッと動くのではなく、「振動」が介在しているのだ。
 そりゃあアタリマエと思われるだろうが、そこをぞんざいされているモノが数多溢れる中、この懲りようは貴重。
 だからこその、臨場感がある。
 
 興味のきっかけはCGだったが、みほや各キャラクターの設定も深くされているところが垣間見え、上手いことストーリーが繋がっているところにも感嘆した。
 戦車戦の仕掛けは巧妙で、ミリタリーに詳しくなくとも見入る仕上がり。
 その緊迫感と、「うさぎさんチーム」,「ふらふら作戦」といった、音として間が抜けたチーム名,作戦名が、絶妙のバランスとなっている。
 
 第二次世界大戦中を思わせる劇伴は、設定にマッチしていてマル。
 メインの「あんこうさんチーム」に名は知られていないが出来る若手を据え,周りを上手い方々で固める、水島努監督流キャスティングもズバリはまっていた。
 こういうのは、メインが聞き慣れてない声の方が、思い入れが入るから良い。
 
 出来では非の打ち所がない「ガールズ&パンツァー」だが、本投稿を書いている時点で、転売屋以外から限定版第一巻,第二巻を購入する手立てはありません(笑
 おまえが動きが遅いからだろうと言われそうだが、そうなので仕方ない。
 つまり、僕に縁がなかったコンテンツだったと言うことで、評価は零点で。