「銀の匙」

 このタイミングで、まだ一期の感想なんだ。ごめん。
 
 見始めの頃は、ノイタミナ枠のためか、演出が軽い調子過ぎると思っていたのだけれど、豚を出荷するあたりまでいくと、この雰囲気で良かったかなあと考え直したりしている。
 原作は、生命の尊さなどを伝えるためにもう少し重い仕上がりになっている部分もあったのだけれど、映像化すると、その辺は見直す必要があるんだなあと、得心した次第。
 豚の件で最終回にしなかったのも、単なるお涙頂戴で終わらなかったってことで、素晴らしい構成だったと思う。
 
 気になったのは、OPがギャグテイストに寄りすぎていたことかな。
 明らかに、本編と違う方向に描写されていた部分もあったし。
 
 原作の力だけで、お子様も見られる夕方の時間帯に放送枠を確保するのが困難な時代なのは、百も承知。
 でも、「銀の匙」は深夜アニメで放送するには勿体ない題材と書いておく。
 分割2クールで放送するなら、半年分原作ストックがあったってことだし。