「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」
「公安9課」の設定を引き継ぐ必要あったか?、そこから疑問となる問題作。
押井守版, 神山健治版と「攻殻機動隊」シリーズが映像化される際は精緻な組み立てがなされていたが、スタッフが変わって、その辺の雑さが目立つ。
また、少佐の声が馴染んでいた田中敦子さんから変わったのも(お年を召され耐えられなくなったと推察するものの)、違和感がある。
主役の声は、大事なのだ。
そうこう拾っていくと、片手では収まらない前作よりのマイナスポイントがあり、冒頭に記した疑問が浮かんでくる。
このところProduction I.Gは、「黒子のバスケ」,「ダイヤのA」,「ハイキュー!!」とスポーツ作品の制作会社のイメージがついてきていて、業容拡大の端となった「攻殻機動隊」シリーズを今一度との思いもわからなくはないが、それならそれで、キッチリ腰を据えて取り組むべきだと思う。
取り組んだつもりでこの内容だったら、既に「攻殻機動隊」のDNAは失われていたと理解し、この方面は諦められた方が吉かと。
...ということで、視聴中止なのである。