真っ当なギャグ作品「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」

 下ネタは「どれだけやり切るか?」に成否がかかっているとボクは思っているので、この振り切った方向には大賛成。
 シリーズ構成の横谷昌宏サンは、当たり外れ何でもやるタイプと見て取れる*1ので、鈴木洋平監督か、他のスタッフに寄るところが大きいのだろう。
 
 キャラの似顔絵や「ピー音」で隠してあっても、それが何であるか推し量れる下ネタ表現は、恐らく現場ではまるっと描かれていたり声として出されているであろうこと明らか。
 それが本作の勢いに繋がっているのだが、華城綾女役の石上静香サンとか若手の方は、将来こんな仕事しか来なくなるのではないかと心配になるほどだ(食戟のソーマの水戸郁魅とか、好演光っていたので...)。
 
 上坂すみれサンが歌うEDも、本編の勢いを引き継いでいてマル。
 作曲を担当する橋本由香利サンは、スターチャイルドの「さよなら絶望先生」など、作品の世界観壊さない楽曲を提供されていて、間違いのない方。
 ただ、間違いなさ過ぎて、上坂すみれサンに更に変なファンがつかぬか心配でもあるけれど。
 
 BPOにクレームが行ったようだし、お咎めなしに同じテイストでの二期はハードル高くなってきただろうが、何とか乗り越えていただきたい一作である。

*1:あくまで個人的な印象ですョ。