特上B級作品「Dimension W」

 「コイル」という摩訶不思議エネルギーに人類が左右される、近未来SF。
 「オジさん」と「メカ娘(アンドロイド)」というB級ワードに象徴される、2010年代に「こんなのアリか?」と思わされるB級作品。
 少し前なら、OPを担当された梅津泰臣サンが、そのまま監督をされたのではないだろうか?*1
 
 TOYOTA 2000GTLEXUS LFAの実車サウンドにこだわり車好きのハートをわしづかみにする一方、(予算の都合だろうが)走るシーンは良くは出来ているが、CG。
 その辺がもったいない。
 
 前半で世界観の理解に重きを置かなければならないことは理解する一方、後半はストーリー少々端折られる場面があって、全体を俯瞰すると、今ひとつ完成度が落ちてしまっている。
 「Studio 3Hz」×「ORANGE」という制作枠組みで、スクウェア・エニックス
 大手でないので難しいこと承知も、「長門有希ちゃんの消失」のように、1クール+α(15or18話)の枠が用意されれば、上手く収まったのではないかと思う次第。

*1:って言うか、「MEZZO」の香りがします。これ。