ノイタミナ風味のプロダクションI.G料理、「東のエデン」

 春アニメ(というか、6月終了番組)の感想が書けるようになってきた。
 一番手は、「東のエデン」。
 本作が一番良かった!から最初なのではなく、視聴終了順に書いていくのでご了承を。
 
 タイトルでほぼ思いを表現できてしまったと思うのだけれど、音楽:ソニーミュージック,OPやEDの演出,キャラクター原案:羽海野チカ(「ハチミツとクローバー」でノイタミナ枠を定着させた功労者),そして、多分、番組枠を最大限に考慮してソフトな仕上げにはしており、雰囲気はノイタミナ風ではあった。
 でも、根っこがプロダクションI.Gと言うか、原作及び監督が神山健治なので、ぶっちゃけ中身は「攻殻機動隊」であるw
 少なくとも、僕の解釈はそうだ。
 まとめに至る終盤を端折ったのは、ノイタミナ枠故に、凝った設定を全部描ききる必要性がなかったからだろう。 
 だから、「攻殻機動隊」程ハードでないにせよ、そこそこ楽しめた。
 
 後追いで視聴している身としては、未見のウチに「当時のノイタミナ枠の最高視聴率を更新」と聞いたため、どのような作品が謎だったのだが*1、見ているうちに、これで「最高視聴率」を取ると言うことは、女性視聴者層が「攻殻機動隊」っぽいのを受け入れるようになったのか、と、感慨もひとしおだった。
 うん。
 
 さて、「東のエデン」は映画化が決まったようだけれど、どのような内容というか、どんな方向に振るのだろう?
 ハードなのか?ソフトなのか?
 映画館に行ってまで観ようとは思わないけれど、その辺に興味はある。

*1:プロダクションI.Gでも「獣の奏者エリン」のような作品もあるからね。