J.C.STAFFの恐ろしいまでの安定感「初恋限定。」

 これは、いい意味でも,悪い意味でもなんだけれどね。
 
 いや、元のキャラクターデザインの印象を崩すことなくアニメ化することに関して、J.C.STAFFの右に出るところはないだろう。
 「アニメ化困難」と言われたのいぢ絵(「灼眼のシャナ」)もモノにしたし*1、放映中の「ハヤテのごとく!!」もまた然りだ。
 
 あと、大きくコケることがなかった理由の一つに、シリーズ構成を女性に任せた*2こともあるだろう。
 ジャンプの漫画家とは言え、作者の河下水希が女性のため(だと思う)、「初恋限定。」(に限らず、この人の作品は皆そう)は、原作からして男子生徒からの視点が全然無いのだ。
 そこが、同じジャンプ系ラブコメでも「To LOVEる」と根本的に違うところ*3
 だったら、そこは潔く切って、女生徒視点の女生徒物語にしてしまいましょう、という割り切りをした。
 J.C.STAFFのアニメ化の上手さが出た、と同時に原作は超えられない壁をいつも持っている制作会社だと言うことを、改めて認識させられた。
 
 でも、それはそれで、別に構わないのではないかと思わされる作品だった。

*1:このお手本がなかったら、「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメ化は苦労を強いられたと思う。

*2:國澤真理子さんの他の仕事は、知らないけれど。

*3:To LOVEる」は、男子成分満載だからねw