気の利いた一品「リストランテ・パラディーゾ」
NOISE枠のため前作(むにゃむにゃ)を思い出すと全く期待できない予感がしたのだが、意外と言っては失礼だが当たりだった。
たとえて書くと「狼と香辛料」の一期と同じ、「予算や制作のパワーはないけれど、原作の良さは殺さない」意気を感じる作品だった。
見ていると、ちょっと心が豊かになったように思えるのだ。
だから、安易な3DCGとわかる画を見せられても、この作品に限っては許せる気持ちになれる。
原作未読で且つどの程度のボリュームがあるか知らないけれど、「カゼッタ・デッロルソ」*1の面々だけでなく、ちょっと話に絡んでくる登場人物にも、もれなく見せ場を作ってあげている。
11話をどうつくる?という構成がシッカリしているから、なせる業だろう。
気が早いかも知れないけれど、6月に終了したアニメの中では、本作をベストに推す。
原作者が女性で,監督も女性(加瀬充子さんって、初めて聞く名前)。
「初恋限定。」のところで書いたことだが、こういう組み合わせ、女性視点で一貫して作れるのが利点だと思う。
この流れ、流行りそうな気がするけれど、如何ほどのものか?
*1:主な舞台となる、レストランです。