さらば少年の日よ「銀河鉄道999」

 「?」と思う人が多いと推察するが、当地では休みを挟みつつ,放送日時を変えつつ、約三年かけ「銀河鉄道999」を放送していたのだ。
 新作ではないので取り上げるべきではないのかも知れないが、劇場版の印象が強く残っていてTV版を全く記憶していなかったので、少し書いてみる。
 「ルパン三世」なら旧も,新も大抵のエピソードは覚えているのだけれど、これの記憶がないのは、僕の初見時の年齢が幼すぎたのだろう。
 
 まず、劇場版とは別物で、漫画版(原作)にはこちらの方が近い。
 視聴対象を子供としているだけに複雑なことは扱っていないが、現代なら深夜送りになるような重いテーマを、サラッと取り扱っている点は感心する。
 で、説教臭さは、意外とないのだ。
 このようなものを、新作で、100回以上にわたり放送し続ける腰の据わったテレビ局は、今は少ないと思う。
 希望は、BSフジの「こんにちはアン」とNHK教育の「獣の奏者エリン」の枠。
 
 「トレーダー分岐点」,「時間城の海賊」,「メーテルの旅」など強い印象を残したエピソードと、そうでないもの、全てを合わせて「銀河鉄道999」。
 その、回毎の話の起伏の付け方も素晴らしい。
 しかも、子供の頃はクレジットなど見もしなかったけれど、今見ると、ほとんどお二人で脚本を書かれている。
 大変な労力だったと推察する。
 
 そして最後に。
 野沢雅子さん,池田昌子さん,肝付兼太さんの掛け合いは、最高だった。