仕切り直しの「ハヤテのごとく!!」

 大方の目には「失敗」と思われた、「ハヤテのごとく!」一期。
 制作を安定感に定評があるJ.C.STAFFとし、マイナスの位置からの仕切り直しとなった。
 
 ただ、放映された時期が、運が悪かった。
 春クール,夏クールと、例年にない化け物的作品が立て続けにあたってしまい、一期よりも日の目を見ていない感じとなってしまった。
 内容は、そこはJ.C.STAFFと言うことで、見事立て直しに成功している。
 
 僕が思いつく上手く行った理由は、

  1. エピソードをヒナ祭り前後に絞った
  2. 西沢歩を、ヒロイン格に格上げした
  3. ナギを、逆に降格(ヒナギク,歩と同格)にした

以上。
 
 1.は論を待たない。
 相対的にナギの影が薄くなっているのは、実は特に最近の原作通り。
 ナギは、原作者初の連載だったので、スタートダッシュを決めるため、連載開始当時の萌えポイントを数多く持たされた。
 連載が長くなると、それらが持て余し気味になっているのだ。
 
 二期は、最初から一点突破と決められていた節がある。
 第一声から、西沢さんの入り方が一期とは違うのだ*1
 ヒナギクとナギの中の人*2は、演じわけは出来ないので、作画のや演出の方でフォローされている。
 
 ネタがない週刊少年サンデー掲載。
 三期は?だけれど、OVAOADへ期待はは繋げられたと思う。

*1:つまり、「私もヒロインよ」と言う演じ方に変化している。

*2:釘宮理恵の場合、ナギの声でなければ演技の振り幅はあるのだけれど、そこには需要がないので。