最高レベルのメカバトルを堪能「マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜」

 僕の予想以上に好評らしいので、早めに「マクロスF 虚空歌姫イツワリノウタヒメ〜」を見に行ってきた。
 
 タイトル通り、後半のメカバトルのぶっ飛び具合がもの凄い。
 敢えてリアリティーを追求していないマクロスの世界故可能なのだと思うのだけれど、バルキリーの空中戦でもなく,艦隊戦でもない。
 想像できる要素を詰め込んだ、高速バトルが展開されるのだ。
 ハリウッドやガンダムでは、あの動きは、真似しにくい。
 
 「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」もそうだったが、劇場版マクロスは、難しいことを考えず頭を空っぽにして見ることが第一。
 
 これも「愛おぼ」同様だけれど、劇場版を見るにはTV版「マクロスF」を見ていて、主要キャラの背景などを把握しておくが前提だ。
 そして、TV版を下敷きに、異なるストーリーが展開されていく。
 
 「イツワリノウタヒメ」をより楽しむには、「愛おぼ」の他,TV版「超時空要塞マクロス」,「マクロス7」を見ておくべきだろう。
 これらで使われたメカバトルの手法が、さりげなく使われている。
 「あれ」が今の技術を駆使するとここまで出来る、ってのが堪能できる。
 相当に、過去の作品との関連は高いのだ。
 
 ストーリーは、一回見ればわかるほどスカスカだが、それもマクロス
 音楽は、歌の方も含めかなりの数の新曲が書き下ろされているが、物語の鍵となるレベルの曲がない。
 曲の方は、後編に期待と言うことなのだろう。
 
 敢えてひとつ、残念だったと言うならば、「板野サーカス」の範疇を超えることが出来なかったことかな*1

*1:逆に、「板野サーカス」を超えたものを、僕はかつて見たことはないのだけれどね。