空回りする会話劇「生徒会の一存」

 パロディを散りばめた会話劇と言う原作のコンセプトは、引き継いでいる。
 だが、残念ながら、脚本がダメ,役者がダメ,演出がダメ、とダメの三拍子が揃い、アニメとしては駄作であると、数話しか見ていないが判断した。
 
 原作をそのまま(でもないが)写しただけで、映像化される際にそぎ落とすべき部分,補足すべき部分を吟味する作業を、脚本は全く放棄している。
 メインのキャスト(女性陣だ)は、殆どが新人らしく、台本をそのまま言うのが精一杯なのが、画面を通して伝わってくる。
 以上のことを踏まえると、演出にダメ出しするのはいささか気の毒な思いもあるが、出来上がった作品がダメなので、責任の一端は担って頂きたい。
 
 パロディ部分は、意外に丁寧に考証し作り込まれているので、あの脚本家であのキャストとの枠に押し込められた中で、最大の努力はしていたのだと推察するのだけれど。
 気の毒だが、貧乏くじを引いてしまった。
 
 当ダイアリーは、箸にも棒にもかからないモノは避けて通るスタンスなのだが、ここまで酷いことになっていると流石に追及したくなる。
 「クイーンズブレイド」以来かな。
 
 その、ダメ脚本家を花田十輝という。
 あ、ダメなのは常識だね。