あからさまに見くびったやつ あいつらにだ!「【懺・】さよなら絶望先生 番外地(下)」

 今回のOADは、相当に力を入れて作られている、と思う。
 「化物語」や「ひだまりスケッチ×☆☆☆」,「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」が団子になり、外から見ても明らかにシャフトのスケジュールが崩壊しつつありそうな中、アニメ版「さよなら絶望先生」スタッフが見せた、最後の意地と言ったところかも。
 木津多祢登場回で全てをやっつけた(上)と異なり、(下)の方は、A,B,C各パートのエピソードの集め方が、絶妙。
 大草さん(CV:井上喜久子)メイン回から入って実力派の安定感で見せ、メインのキャラで締めると言う流れ。
 原作,特に単行本を読み込んでいるファンは、思わずチェックしてしまうネタが随所に仕込まれているのも、嬉しい点だ。
 見返し,コマ送りは必須の、お客様に優しくない仕様は、パワーアップ。
 
 「【懺・】さよなら絶望先生」は、あの時期「化物語」の方にパワーを割かれ、原作通りではあるが、アニメとしての一工夫が欠けていると感じていた。
 だから、シャフトに絡む話の流れの上で触れたことはあるが、ここでは本筋への言及はしなかったのだけれど、最後に渾身の一撃をかましてくれた。
 このクオリティをテレビ放映時から出来ていれば‥、との残念な思いもあるけれど、OPの「林檎もぎれビーム!」は二番まで入っていた辺りで、作っている方にも色々思いはあったのだろうと、邪推したりしている。
 
 ネタバレはしないさ!
 見れなかったのは、予約しなかったアナタが悪いのだから。
 
 おいしゅうございました。