「放浪息子」は、難しいところを突いてしまった感

 NOISE枠で放送した「青い花」の志村貴子原作で同じフジテレビ製作も、ノイタミナ枠のためか、コチラは明るいテイストの構成。
 この明るい演出が、全体のバランスを崩していると思った。 
 
 音楽では、メジャーな曲調に悲しい詩を乗せ,それを明るく歌うと、より悲しく感じられる技法が存在する*1し、テレビドラマでも希に採用され実績はある。
 が、コイツは、極めて難度が高い。
 ここに入り込んでしまったのが、プロデューサーの意向なのか監督の意志なのか、外側から見て測りかねるところはあるのだけれど、高難度のことを試みてズッコケてしまったかと。
 
 それでも最後まで見させたのは、原作の力に他ならぬのだ。

*1:有名どころでは、Phill Collinsの"Two Hearts"とか。