誠に鮮やかな世界観表現「GOSICK」
カトリックの絵画風(申し訳ない、何風か正式な呼び名を失念した)作画とCGを違和感なく組み合わせ、かえって新しく見せたところは、流石、本気のボンズと賞賛せざるを得ない。
初回のOP1分30秒で見るキモチを高めてくれる作品、そうはありません。
(たぶん)将来を嘱望されつつも、今一歩「押し」が不足し花開かずつぼみのままだった悠木碧、やっと代表作と言えるものにたどり着いた。
序盤数話は、ドラマCD版ヴィクトリカ(斎藤千和)を強く意識し過ぎ「演じさせられて」いるようではあったが、段々モノにしていった感じである。
2クール息切れするところない物語のバランスは、原作の力。
また、流行の分割二期で放送なら、好印象の度合いも下がっていたと思う。
最近敗走続きの角川だったが、今回は渾身の企画で成功を勝ち取った。
勿体ないのは、ソフトが2話×12巻で、しかも角川価格で販売されること。
気分が高まっても、その総投資を弾くと、購入はためらわれてしまうのだ...