メディアと原作者の相性かも?「いつか天魔の黒ウサギ」

 「伝説の勇者の伝説」に引き続き、鏡貴也は二年連続でアニメーション化されたことになる。恵まれてるよね。
 ところが、今回も開始時から脚本がグダグダ。
 原作者が気の毒で仕方なかった「伝説の勇者の伝説」に続き、「いつか天魔の黒ウサギ」も脚本(か演出?)が、実に微妙だ。
 説明台詞が多いとか,掛け合いのテンポが悪い台詞回しになっているとか、どこも「ちょっと」なのだけれど、そのズレの積み重ねが、見ていて辛くなってくる悪循環である。
 
 僕は鏡貴也作品を読んだことはないから、奥歯に物が挟まる言いようになるのだけれど、世のこの人への評価は決して低くないので、元がダメではなく、映像化する際の難易度が高いんぢゃないかと推察している。
 西尾維新くらいに、誰もが「映像化困難」と認識する作風であれば、作る側も相応に構えて取り組むのだろう。
 この人のに対してその手の話を聞かないので、気づかずにお気軽に着手して微妙になってしまったのかなぁ、と、推察していたりする。
 
 鏡貴也作品に弾はないようなので、気の毒だけれど、しばらくさよならだな。