本年の「その筋」の展望

 これに思いを巡らせると、本当に厳しい情勢と書かざるを得ない。
 ここ数年巨大ヒットに恵まれたテレビアニメーション関連だけれど、支える購買層への資金の巡りは悪化する材料のみ,好転は考えにくい。
 不幸な災害はあった昨年だが、給与/事業は一昨年をベースにとしているので、一部に影響は出ているが、さほど痛んでいない*1
 震災,ユーロ不安,中国の失速などによるバジェットの削減が、給与,ボーナスのカット、事業縮小による自営への業務委託削減へ本格的に波及するのは、来年度(2012年度)以降。
 
 超円高もこれに追い打ちをかける。
 収益を日本円とするのは、企業倫理は兎も角、会計上「損」でしかない。
 ドルのママ海外投資や現地社員雇用に割く方が、質の高い経営が出来る。
 
 生活必需でないこの分野は、2012年度の予算が動き出す春以降、昨年の国内AV機器や自動車市場の落ち込みに近い打撃を受けるのではないかと懸念するのである。
 コストは絞り込まれ、知恵が勝負となる年になるんぢゃないだろうか?

*1:2011年の冬のボーナスは、この状況でも前年比プラスだ。