晩節を汚さず「ゼロの使い魔F」

 「灼眼のシャナIII-FINAL-」と同時に、もう一つの釘宮病二大発症源である「ゼロの使い魔」がグランドフィナーレを迎えた。
 ここで岩崎良明監督に戻したこともあるかも知れないが、シリーズ四作を通して大きな不出来もなく、綺麗にまとまったと思う。
 
 足かけ6年にわたっての製作になると、他で使われた技法などを途中で取り入れたくなるのが世の常。
 しかし、頑なに「ゼロ魔」の世界を守っていることに好感を持った。
 普通に考えると、基本的に初期の作り方を堅持すると古臭いだけになりそうなところだが、そう見せなかったのは、当初からつくりが良かったんだろう。
 
 「ゼロの使い魔F」としては、これも初心に返り、才人とルイズの関係を物語の軸に据えたのが良かった。
 ここの話が、やはり、「ゼロ魔」としては、安定する。
 
 「シャナ」の方が一期の出足のインパクトが大きく,良く売れた感じだったが、終わってみれば「ゼロ魔」の方が綺麗に終わったので、釘宮病対決は「ゼロの使い魔F」の方が「よくできました」判定で決着ぢゃないだろうか?