「あの夏で待ってる」
「おねがい」シリーズ*1の血を引く話となると、WOWOWの無料放送にお世話になった身としては、自ずと期待は高まるもの。
でも、これは、ズルイ。
恋の駆け引きで負ける人が、最初からあからさまに見えてるもんなぁ。
一歩引いて、「どこがいい」とか「そうでない」とか考えるより、負ける人の誰かにいつの間にか感情移入しちゃうでしょう。これ。
僕の場合は、谷川柑菜ね。
現実でも,二次元でも、まったく好みのタイプではないのだけれど、負けフラグが立つたびに、負けるとわかりつつ応援してしまう。
そういったことも含めて、作り手に上手いこと絡め取られたのだろう、きっと。
本作では羽音たらくのキャラクターデザインは、主人公とヒロインが少々古臭く,他は今風に洗練されている。
この辺は、ふたりには「おねがい」シリーズを重ねた影響と思われる。
当ダイアリーでは常に非難している戸松遥とか,「輪廻のラグランジェ」でダメの烙印を押した石原夏織が、ここでははまっていた。
所謂、「使いよう」なのだろう。
一言で書くと、良くできてます。スバラシイです。ええ。
*1:「おねがい☆ティーチャー」と「おねがい☆ツインズ」ですな。