その筋のテンプレを全う「妖狐×僕SS」

 キャスティングを見た時点で、腐女子の方向けに特化した作りかな?と判断していたが、若干違い、男も見れる内容。
 そうは言うても、中村悠一をはじめとした男性声優陣に重きを置かれていることに相違はなく、凜々蝶はギャルゲー原作の主人公と同列の扱いである(男女が逆なだけで)。
 その流れで、原作がどうなってるかは別として、そういうテンプレをキッチリ綺麗にやり通した。
 全体を破綻させることなく徹底できたことは、スバラシイと思う。
 
 ただ、david productionの制作であることを考えると、もう一段の高みに至ることができなかったのか?とも思う。
 他に手がけた作品がひと癖あったのに対し、そう、「妖狐×僕SS」は、あまりに素直すぎ、無味無臭なのである...