これは良い裏切り「パパのいうことを聞きなさい!」

 ラノベではあるが、「パパのいうことを聞きなさい!」は重たい話が多い。
 その意味で、コミカライズはうまく行っていたもののアニメーション化すると見るのが辛いかのではないかと危惧したのだけれど、良い方向に裏切られた。
 三姉妹の息の合いっぷりは見事で、羽多野渉との掛け合いも良し。
 重すぎも,軽すぎもないバランスで、最終話まで話を紡いでいってくれた。
 
 難癖をつけるなら、アニメーション版のキャラクターデザインで、「特に」三姉妹の可愛さがなくなった点かな。
 たまに、ポロッと原作風のイイ絵も出てくるんだが、その落差に絶望する。
 
 残念ながらソフトはあまり売れていないようだが、AT-Xの「すたチャンX」でかなりの頻度で再放送される、そんなコンテンツになる予感がする。
 普通に良作。
 
 重いシナリオを受け止め映像化された、そこに本作の意義があったと思う。