「貧乏神が!」のパロディーは良し!でも...

 「貧乏神が!」の原作は、パロディー+ギャグ,そしてちょっとシリアスのバランスの上で成り立っている。
 このアニメーション化は、そのところを心得て作ってる。
 「銀魂」のサンライズというか,藤田陽一監督というか、抜かりありません。
 強いて書けば、何故ジャンプのネタを削って他を足すのかとかあるけれど、今は集英社の雑誌で書いていない方の作品もあるから、配慮あるのかも*1
 
 特に序盤の「貧乏神が!」は、市子と紅葉の掛け合いがキモ。
 そこでキャストが決まった時に懸念したことが、まんま起こってしまった。
 アニメーション版の市子は、何かがさつな女に聞こえてしまうのだ。
 高慢ちきで鼻持ちならないが、育ちの良さも垣間見えてくれないと困るのだが、花澤香菜さんにそんなのを期待するのは、やっぱり無理だった。
 内山夕実さんの紅葉が想像以上に巧かったので、その差が歴然。
 脇役の方々も、上述のバランスを保つクオリティー高いものを見せていたのだが、キモの市子がダメダメでは見続ける気力が湧きません。
 
 アニメーション化には特に期待していた漫画だっただけに、とても残念だ。

*1:このクールには、そこに全く遠慮がない「じょしらく」があるんだが、それはまた別のお話。