尻すぼみになった「ココロコネクト」

　「ヒトランダム」までは、密度があり，テンポは良かったように思う。
　だが、「キスランダム」，「カコランダム」と続くにつれて、薄味になり、無駄に長い尺を取っている印象となる。
　「ふうせんかずら」についての情報を、ストーリーが進んでも、ほとんど与えていないことによるものだと思う。
　もしかすると、原作自体の設定が薄っぺらいのかも*1。
　例えば「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズなら、謎の答えを小出しにし、別途、新たな謎がキョンに降りかかるようになっている。
　だから、読むモノを引きつけるのだ。そう計算されている。
　「ココロコネクト」には、そのような工夫の跡がないようなのだ。
　
　SILVER LINK.の制作になるが、大沼心総監督寄りの独特な色彩設計は見られず、京アニ的キャラクターデザイン？以外は至って普通。
　ここも、すこしだけ残念。
　
　コメディータッチな沢城みゆきさんが、久々に見れたことが救いか。
　稲葉んはいいよね！
　ちょっと、他の女性陣を食い過ぎて、立場なくしたのは玉に瑕だったけど。
　
　そーいうことで、「ミチランダム」をOVAにしました！と言われても、それを何らかの手段で見てやろうって意欲までは湧かないのだ。

*1:原作未読なので、間違っていたらゴメン。