「アクセル・ワールド」

 黒雪姫の絶対的存在感で成り立っている物語なので、ほぼ新人に近い三澤紗千香さんがこれをやりきれたことが、「アクセル・ワールド」が上手くいった大きな理由ではないかと思う。
 あまり合わなくても有名な人を選択することも良くあるが、サンライズは、その辺のところを妥協しない。それが奏功したかと。
 
 ストーリーが少々入り組んではいるが、整理をした跡が見て取れ、マル。
 ほとんど不満はないのだけれど、能美征二絡みの鬱展開、コイツはちょっと重く演出しすぎたように感じた。
 中盤までが軽めだった分、更にそうなのだろうが。
 序盤は、ラノベのテンプレのような成分が多かったし、「アクセル・ワールド」の特徴を出すならばそれは後半、それ故、この指摘は矛盾するのは百も承知はしてはいる...
 
 個人的には、沖縄のステージが好み。
 のほほほんとした沖縄の雰囲気の中、ささやかな工夫で敵を撃退するヤツ。
 ここでの頭の使い方などは、実に「アクセル・ワールド」っぽいのだ。
 沖縄キャストを沖縄出身者で固め、沖縄弁に拘ったのも、好感が持てた。
 
 多くの側面を持つ原作なので、細かく書くときりはないからここで終わりとするが、ザ・アニメーションって感じで、これは全体を通すと良かったのでは無いだろうか?