いろいろ借りすぎ「幕末義人伝 浪漫」

 制作トムス・エンタテインメントモンキー・パンチ原作ってことで、江戸時代版「ルパン三世(TV第2シリーズ)」の趣だ。
 それどころか、「必殺仕事人」や「桃太郎侍」など、往年の民放時代劇華やかなりしころのネタも拾ってきたりして、まさに、いいところ取りもしくはエッセンスの寄せ集め。
 度を過ぎると、やり過ぎぢゃないの?と思うよ。
 
 もっと残念なことは、嵌められた枠通りに動いているだけのキャラクターに、生き生きした感じがないのだ。
 だから、徐々に巨悪の影が見えてきても、ワクワク感がないんだよねえ。
 この感触、思いを巡らせていたんだが、「探検ドリランド」であったと思う。
 資金の出所がモバイルゲームかパチンコかの違いはあれど、門外漢に元ネタを「このように加工」と指定されると、老舗アニメーション制作会社でさえ、魂が籠もっていないものが作られてしまうのだなあ、と。
 
 かくして、リソースの無駄遣いが起こるのである。
 まあ、作る方は、パチンコマネーで潤ったのかも知れないけれど。
 
 合掌。