「ドキドキ！プリキュア」は演出が軽い

　他の女児向けアニメーションと比較すれば同等と思うが、「プリキュア」シリーズとしては、異例なほど軽いのである。
　以前のシリーズで演出を手がけられた方の回も同様なので、これは、シリーズディレクターが意図したものだと思う。
　そして、少なくとも僕は、これが良い方向へは向いていないと思うのだ。
　徒手格闘と抑えた演出、このふたつはキープしていただきたかった。
　
　もう一つ、プリキュア四人が揃ってのバランスは取れているんだろうが、申し訳ないが、今期のメンバーには「華がない」。
　前作が、福圓美里さん，金元寿子さん，井上麻里奈さんと、そういう人たちが揃っていた分落差を感じるのは仕方がないにしても、実に「あまりにも」だ。
　
　そりゃあ、シリーズディレクターにしても「プリキュア」シリーズをずっと見てきた大塚隆史氏とは違うのだから、方向性の差異はあっても仕方ないのだけれど、ちょっとこれでは、見続ける意義を、僕は見いだせません。
　暗すぎてイヤになった「ふたりはプリキュアSplashStar」以来の脱落である。