意外にも出オチでなかった「山田くんと7人の魔女」

 「キスがきっかけ」でいろいろなことが起こる...設定は、「思いついちゃった設定頼りになるのではないか?」との懸念あったが、そんなことはなく、中盤までは丁寧に組み立てられていたと思う。
 
 OP, EDや劇伴は、色彩設計や演出と相まってポップな印象を作り出していて、とても好感を持った。
 白石うらら役は本当に早見沙織さんで良かったのか(山田が乗り移ったときの演技の振り幅がなく、ここだけ取れば酷評されて良いレベル)など、細かいところを検討すれば文句あるけれど、それをかき消すだけのものはあった。
 
 だが、「生徒会の謎解き」と「記憶操作の魔女」の件以降は、やっつけた印象が強く残り、興ざめしてしまった。
 テンポ良く進んでいただけに、あと一歩のところで残念な仕上がりとなってしまったのが勿体ない。
 
 あと一歩で、Blu-rayを購入してもいいカナ?と思わされる出来だった。