「ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか」

 少し前に流行ったタイトルが長い系、しかも「(ヒロインの)神様がロコツに巨乳」なので、出だしの頃は、ほとんど期待していなかった。
 
 が、全く奇をてらわない王道のストーリー展開,シッカリとした設定のファンタジー世界の街やダンジョンが練られた上で描かれているところに、みるみる引き込まれた。
 ちょっと裏切るリリとか、見守ってくれるリューさん、職人気質が過ぎるヴェルフなど、発散せぬ程度に適度な数に抑えられた登場人物たちは皆個性的で、決して埋もれることはなかった。
 
 作画は背景も含めて線が細く、中間色を多用しており美麗。
 ただ、劇伴は(作風もあってのことだろうが)地味だったかかと思う。
 それは、ここでは「正解」なのだろうけれど...
 
 これは、「当然」のごとく続編を期待したい。