久々にシャフトの気合いを感じた「ニセコイ:」

 1分30秒で、新キャラを含め各キャラの個性を描ききったOPが見事。
 OPで魅せるシャフトの復活だ。
 
 「化物語」シリーズや「魔法少女まどか☆マギカ」などのヒットを重ねたことにより誤解されているようだが、新房昭之総監督の基本スタンスは「アニメーション化は原作の販促です」だ。
 原作も実は佳境に入っており、いつでも幕引きできる状況になってきている。
 例えば、舞子くんに焦点を当てた10話の丁寧さや、これにまつわるるりさんの心情描写には語り尽くせないモノがあり、結末に向けて、本作は「原作を読もう!」と思わせる販促アニメーションになっている。
 
 2015年は前半にいいモノが多すぎたから、これを「年を代表する5作」に入れる予定はないが、少し層が薄い年なら上位にランクされること確実。
 未見の方は、一期ともども、是非見ていただきたい。